広島と長崎への原爆投下と国連の設立から今年で80年を迎えるのに合わせ、米ニューヨークの国連本部で5日、「被爆樹木」の苗木2本が敷地内の庭に植樹された。国連職員や、国連本部で開催中の核不拡散条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会の関係者らが集まり、平和を願った。
被爆樹木の種や苗木を世界中に贈っている市民団体「グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ」の協力で実現した。メンバーの島津準子さんによると、今回の苗木は広島の爆心地から約500メートルの位置にあった柿の木から採れた種から育ったという。
島津さんは「取り組みを始めた14年前から国連本部に植えたかったので非常に感激しています。世界中の若者に平和への希望の芽を感じ取ってほしい」と話していた。